💉【薬物】怖いのは後遺症💉

「いや、今ちょっと監視されてますんで、
ええ、電話も盗聴されますんで切りますね」

-元暴力団員E

覚せい剤はじめとする薬物は体質によりますが長期間常習した人は基本的に後遺症から脱出することは不可能です。脳をはじめ、体のあらゆるところが大きなダメージを受けているからです。

覚せい剤にどっぷりつかった元組員のEは一見して普通になったように見えますが、今でも妙なことを口走ります。先日も、「今すぐ家に来てくれ」というから行くと、インターフォン越しに「本当に○○さんですか?」などと聞いてきます。少し扉を開けて顔を見せるとチェーンを開けてマンションの部屋に通されました。部屋中の電気を消してカーテンも閉めきっています。「どうしたのか」と尋ねると、自分は監視されている、電話もすべて聞かれているというのです。ASKAと同じ状況でした。仕方がないので少し話を合わせて「誰が見てるんだ」と聞くと、はるか遠くの工事現場で警備員をしている60代くらいのおじいさんを指して「あいつです」と言います。どう見てもただの工事現場の警備員さんでこんな離れたマンションの一室を見ているとは思えません。どうしてそう思うのかと聞くと「毎日、あそこに立ってこっちの様子をうかがっている。ホラ!今こっちを見ている!隠れてください」などと一人でタンスの陰に身をひそめようとします。しばらくすると、違うかもしれないと言い始めますが、またすぐにメールが抜き取られただの部屋に電波が送られてるだのわけのわからないことを話します。

薬物の後遺症や依存は一般的な病気や事故と同じです。

リハビリにより改善はするものの、一度壊れた体の組織は治りませんし、精神的な病も続き、まったくなかったことになりません。私の周りを見回しても覚せい剤の再開はしていなくても完全な健康体に戻った人はいません。フラッシュバックや覚せい剤精神病と呼ばれる幻覚や幻聴、妄想など特有の症状とは一生付き合わねばなりません。

だからこそ最初の好奇心が人生すべてを狂わせてしまうのです。