👪ヤクザになる理由①家族がヤクザ

「家族も親戚も全員ヤクザだから普通だと思ってた」

―中堅幹部B

有名な指定暴力団でも跡目や幹部に兄弟や息子がいるという団体は結構多いです。ヤクザの家庭では「こんな面白い仕事はない」と子供をヤクザにしてしまう家庭げ結構あるものです。

Bは本当に一族郎党全員がヤクザという異様な環境で育ちました。父親も兄も従兄弟もみんなヤクザで叔父の結婚相手もヤクザの娘、従姉妹もヤクザに嫁いでしまう。親戚で集まれば全員がヤクザか姐さんです。

正月になると、そこら中からアニキやオジキも集まり「ことしは〇〇おじさん来ないの?」と母に聞けば「網走でお務めだよ」なんてさらりと言われます。
「日曜日はおじちゃんの面会があるから遊びに行っちゃだめよ」「お父さん、明日は義理事で朝が早いんだから夜更かししちゃだめよ」「オジちゃんとこにガサ入ってるみたいだからおにぎり持ってってあげて」。家にも常に組員が出入りし、刺青があるとか指がないとかは普通のこと。警察は子供のころから突然家に入ってくる敵でありました。なので彼はごくごく自然にヤクザになりました。



「若頭とか舎弟頭なんて役職は普通の会社にもあるもんだと思ってたよ」

兄が出頭する前夜、母は新しいお風呂を沸かして着替えを準備して好物のハンバーグやコロッケを作りました。翌朝、兄は玄関で「行ってきます」と手を振って出かけ、父親が母の肩を抱いて「あいつもとうとう一人前に極道の修業をする時が来たな」なんて言うと母は「立派に頑張ってくるんだよ」なんて涙をぬぐっていたそうです。「今思えば、カタギの家庭が大学に行くときとか就職するときに子供送り出すのってあんな感じかな」Bは笑います。

結局Bは中学から番長で高校や大学に行くとか会社に就職するという発想はみじんもなくヤクザになりました。

Bの一族は田舎で飲み屋からカスリを取ったり、小さな賭場やノミ行為をやっているような組でしたが、Bは18の時に東京の大きな団体にに修行名目で丁稚奉公に出され東京で様々なビジネスを手掛ける親分について回って現代風のヤクザになりました。

Bは東京に引っ越してヤクザを続けています。小学生の息子がいますが、今は中学受験に力を入れて、勉強させて有名大学に行かせたいと思っています。

「だって絶対カタギのほうが楽だよ」