👙夜の産業とヤクザ👙

「ヤクザ通さないで店開いたら
 頼んでもない寿司とピザが100人前届いて、
 1時間ごとに消防車とパトカーが来て
 あっという間に全員やめちまうだろうね」

-真夜中のお店オーナー

◆実際つながりはあるのか◆

夜のお店はなんとなくヤクザとつながっているんじゃないかというのは皆さんの共通の認識かと思います。実際はどの程度のつながりがあるのか、ある真夜中のお店のオーナーさんに聞いてみました。
「ヤクザと全く関係を持たないでお店できますか」と聞いてみたところ、一笑に付されました。「そもそもこの業界に全くのカタギは入ってきません。関係があるというよりほとんどの店はヤクザかそのごく近い人たちが自ら経営してると思いますよ」。

◆スカウトを使うシステム上不可避◆

現在の夜の街のシステムではスカウトマンを使うことが不可避です。昔のスカウトマンは女性を紹介すればそれで終わりでしたが、現代のスカウトマンは女性の出勤なども管理します。「お店に行きたくない」とムズがる女性をなだめて出勤させ、その日の売り上げのパーセンテージをもらうシステムです。スカウトマンは繁華街の路上に立ち、女性のトラブルや引き抜きのごたごたに毎日巻き込まれるため、確実にヤクザを後ろ盾にして戦う人たちです。スカウトマンだけではありません。今の夜のお店はインターネットがなければインターネットに広告を出すにもヤクザに関係のある会社を使わなければなりません。

「そもそもヤクザが中心的に構築している特殊な世界なんです。そこに完全独立で入ろうということ自体がナンセンス。無駄な抵抗はやめて最初からシステムの中に飛びここんだ方が楽ですよ」

◆負けないキモチで◆

しかし、そうはいっても資金があって女の子をそろえる技術もありスカウトいらず、広告も自前のホームページで十分、トラブルも自分で解決できる!というオーナーさんもいるでしょう。そういう人が商売を始めたら?
「ヤクザにとって水商売のミカジメを踏み倒されるのは前代未聞です。すさまじい嫌がらせにあうと思います。朝から晩までイタズラ予約電話で、指定されたホテルに行っても誰もいない。女の子はカラ出勤指せるわけにいかないからお手当は出す。事務所には頼んでもない寿司やピザの嫌がらせ出前が山盛り届くだろうね。ウソの火災・事件の通報で店や女の子の待機所に消防や警察が毎日きて事情聴取されて、女の子は帰り道に暗闇から怒鳴られて泣かされたりね。仕事にならなくされてあっという間にみんな辞表書いちゃうよ」とのことでした。

◆内緒でやってた人たちの末路◆

ごくごく少数の女の子と携帯電話だけを使ってお店を営むグループがいるそうです。ドライバー兼店長で、ナンパした女の子や場合によっては未成年も扱っている相当にアウトローな人たちです。かなりこじんまりとやっているので意外と見つからないようですが、なんかの拍子にバレてしまったグループは客から電話が来てマンションに入ったら提灯いっぱいの部屋に通されて店の売り上げをすべていかれたなんてこともあったそうです。ひどい場合は「迷惑料」名目で法外な借金を背負わされてオーナーが同性愛のビデオに出されたなんてこともあったそうです。こういう話が業界を駆け巡ると「内緒で独立店舗をやってみようかな」なんて色気を出した店のマネージャーやスカウトマンが震えがって「まじめに働こう」と考え直すそうです。

◆決死のキャンセルボタン◆

思い切って店を出してみてそういう申し入れが来たら「うちは〇〇組に面倒見てもらってます!」と決死のウソをつくという手段があるそうです。歌舞伎町など都心の繁華街ではシマがなく早い者勝ちなので、こうやって思い切りウソをつけば「じゃあ、うちは引くよ」となり、みかじめ料を払わないですむことがあるそうです。問題は〇〇組がそれを知った時です。「てめえうちの組をかたってるそうだな!?」と怒髪天のお兄さんがあらわれます。万事休すかと思いきやまたさらなる必殺技があって、全く知らない人の名前を出すのです。「〇〇組のXXXXXさんに面倒見てもらっています。聞いてみてください!」相手もフルネームを聞いて、「え?そうなのか?」と一瞬ひるむそうです。しばらくすると「うちの組にそんなやついねーぞ!」とまた怒髪天で戻ってきたら「え?じゃあうちが毎月納めていたのXXXXXさんはッ対誰だったんだ???」とニセヤクザに騙されてみかじめを支払っていた哀れな店長さんを装うのです。

こうなるとヤクザも「おめえもバカなヤローだな」と同情してくれるそうです。ここまできちゃうと、「じゃあ今月からちゃんとうちに払えよ」という話になってしまい、これを断るのはほぼ不可能なのであきらめるしかないそうですが、うまくいけばみかじめを乗り切れるわけです。