✉破門・絶縁の本当の恐怖✉


「今日からコイツのことは知りません。
 殴っても蹴っても
 殺しても知りませんというお手紙です」

-関西の組員

ヤクザが破門や絶縁の処分を受けると組の看板を失い、ヤクザとして生きていけなくなります。それだけだとまだいいですが、ここぞとばかりに集中的に攻撃を受けることになります。



ある関西の小さな組織の組長に絶縁状が出ました。
状が出た日に組事務所に兄弟分の組員たちが10人ほどで押しかけてきました。事務所に入ってくるなり組長に拳銃を突き付けて「金庫の番号、何番や!?」と聞きました。事務所にいた若い組員が驚いて「おじさん、突然押し掛けてなんなんですか。ちょっと待ってください」というと、他の組員が胸ぐらをつかんで押し倒し、みんなで袋叩きにします。血まみれの若い衆を抱きかかえる組長にまた兄弟分が拳銃を突き付けます。「分かったやろ?はよ金庫の番号言えや。きょうからお前は兄貴でもなんでもないんや。全部もらっていくで。いらんやろ」組長はすべてを悟り、うなだれながらも金庫を開けると、兄弟分たちは金庫にあったカネを袋に詰めていきます。組長の携帯に姐さんから電話がありました。自宅にもほかの組の人間が押し掛けてカネや通帳、時計や車を持っていこうとしているとのことで、奥さんも号泣しています。「〇〇ちゃん!なんでなん!?」と泣き叫ぶ姐さんに若手の組員が「ババアやかましいど!」と蹴りを入れます。「お父さん!なんでこんなことになってんの!」しかし、組長はただ電話口で「なんもしたらあかん。こらえるしかないんや」と声を振り絞るだけでした。

きのうまで「兄貴」と呼ばれていた弟分から突然「お前」と呼ばれ、すべてを奪われてしまう。

ヤクザにとって絶縁や破門とは何をされても仕方ない身分に落ちることです。ヤクザ社会ではいかに組織に所属していること、徒党を組んでいることが大事かを身に染みて知ることになります。