暴力団ヤクザ破門・絶縁・除籍・引退
処分が出たらフルボッコ


「今日からコイツのことは知りません。
殴っても蹴っても刺しても殺しても
 ウチは知りませんというお手紙です」

-関西の組員

ヤクザの破門や絶縁というのは基本的に個人に対して出されるもので、〇〇組を破門とかいう処分は出ません。100人の組員がいる組の組長が破門になってもそれはその組長に対する処分であり、2番手=若頭・副組長以下99人は破門になりません。

ほとんどのケースでは親分が処分を受けると、メンバーはほかの系列団体に引き取られることになります。親分に忠誠を誓って、それなら自分も引退しますという律儀な組員も最近多いですが、前からヤクザをやめたがっていて、親分の処分をこれ幸いにと離脱しているケースが多いと聞きます。

組長が破門になって勢い、全員破門ということはあります。例の分裂劇では大きな組織の親分が全員を引き連れて離脱し、それに対する破門・絶縁のような処分なので事実上、配下の組員も逆連座とでもいう処分を受けています。

ヤクザが破門や絶縁の処分を受けると組の看板を失い、ヤクザとして生きていけなくなります。徒党を組んで、その組織の庇護のもとで好き放題をしてきた人が処分が出たとたんに何の後ろ盾もない人になります。

それだけだとまだいいですが、ここぞとばかりに集中的に攻撃を受けることも多いです。



ある関西の小さな組織の組長に絶縁状が出ました。
状が出た日に組事務所に兄弟分の組員たちが10人ほどで押しかけてきました。

事務所に入ってくるなり組長に拳銃を突き付けて「金庫の番号、何番や!?」と聞きました。

事務所にいた若い組員が驚いて「おじさん、突然押し掛けてなんなんですか。ちょっと待ってください」というと、他の組員が胸ぐらをつかんで押し倒し、みんなで袋叩きにします。

血まみれの若い衆を抱きかかえる組長にまた兄弟分が拳銃を突き付けます。

 

「分かったやろ?はよ金庫の番号言えや。きょうからお前は兄貴でもなんでもないんや。全部もらっていくで。いらんやろ」組長はすべてを悟り、うなだれながらも金庫を開けると、兄弟分たちは金庫にあったカネを袋に詰めていきます。

 

組長の携帯に姐さんから電話がありました。自宅にもほかの組の人間が押し掛けてカネや通帳、時計や車を持っていこうとしているとのことで、奥さんも号泣しています。

「〇〇ちゃん!なんでなん!?」と泣き叫ぶ姐さんに若手の組員が「ババアやかましいど!」と蹴りを入れます。「お父さん!なんでこんなことになってんの!」

しかし、組長はただ電話口で「なんもしたらあかん。こらえるしかないんや」と声を振り絞るだけでした。

きのうまで「兄貴」と呼ばれていた弟分から突然「お前」と呼ばれ、すべてを奪われてしまう。

ヤクザにとって絶縁や破門とは何をされても仕方ない身分に落ちることです。ヤクザ社会ではいかに組織に所属していること、徒党を組んで軍事力=暴力に支えられていることが大事かを身に染みて知ることになります。