🌲義理事はヤマでやる🌲


住共済会館(住吉会)

◆冷え冷え弁当しかない◆
現在、盃事組葬・法事などヤクザの義理事を受け入れてくれる施設はありません。こうした義理事を引き受ければ会場を貸したホテルや料理店も暴力団排除条例で警察から厳しく責任を追及されます。
このため、盃事や新年会、葬儀や法事の精進落としもどこかの料理屋でやったりすることはできず、仕出し屋の弁当を買ってわざわざ自分たちの施設に持ち込んでツネツネと食べています。
最近のヤクザの祝い事の写真や動画が実話雑誌やYouTubeに掲載されていますが、出前ばかりでとにかく食事がまずそうなのがまず目に留まります。

◆義理事は「ヤマ」で◆

こうなるとヤクザは義理事を自分たちの施設・私有地でやるしかありません。小さな盃事や葬式・法事なら組の本部の畳部屋でやったりもしますが、何百人も来るような義理事はできません。特に大きな問題は交通事情です。ヤクザは車移動なので駐車場がない都心では極道車列で大渋滞し、お迎えお見送りもままなりません。そこで、それぞれの組は特別な施設を持つようになりました。施設は「○○会館」などと呼ばれてだいたい郊外(というより田舎)に設けられています。ある団体は施設が本当に山奥にあるのでそのまま「ヤマ」と呼んでいます。ヤマは組の私有地なので、盃事や葬儀も自由自在に行うことができます。都心の組事務所や自宅を出て高速に乗り、みんなでヤマに集まります。



◆義理事は反社会的活動そのもの◆

なぜここまで厳しくするのか。特に葬式や法事くらいいやらせてやってもいじゃないかとの意見もあると思いますが、警察やお国の見方は違います。そもそもヤクザは自分たちがいかに多くの人間が組織だって活動しているかを誇示することで成り立っています。ヤクザにとってこうした義理事は自分たちのチカラを誇示する格好の場でヤクザの根源的な活動の一環なのです。国の指導による施設の利用禁止政策は、このような実態を背景とします。

考えてみると葬式ができないというのは、最期の最後で世の中から人生そのものを否定されるようなことではないかと思います。
故人にとっても遺族その他の周りにしても、とても悲しいことです。
ヤクザという生き方の顛末が、ここにあります。