暴力団ヤクザと芸能界の関係
不倫・薬物・トラブル解決

「だんだん怒りが
姉ちゃんたちに向いていきましたんや。
オマエラどこまでアホなんやと」

―中堅アイドルGの元ケツモチ組員

 

◆危機管理なきスターたち◆
ある芸能プロの社長が芸能人がほかの著名人と違うのは「ある日突然売れること」だと言っていました。起業家やスポーツ選手と違って、成功までが段階的でなく、突然の宝くじ的なブレイクで人生が一変するということです。下積みが長い「苦労人」と呼ばれる人もいますが、それでもブレイクするのは短期間です。

ここで問題になってくることが2つあるといいます。

①著名になることを想定して生きてきていない
ブレイクするまで自分が有名になるなど夢にも思わず、無防備な人生を送っています。友達や恋人と乱痴気騒ぎをし、その様子を気軽に携帯のカメラで撮っています。金の貸し借りや警察沙汰、よくない別れ方をした恋人もいるでしょう。

②危機管理ができないまま著名人になる
ブレイクすると生活や交友関係が急に華美になります。今まで安アパートでコンビニ弁当を食べていたのに突然、高級マンションに住まされ毎日ごちそうを食べるようになります。そのうち芸能人御用達の会員制の高級店に出入りし、わけのわからない不良やきれいな女性や近寄ってきたりして妙な詐欺話やハニートラップに引っかかります。

結果、すぐにスキャンダルが浮上し、ユスリ・タカリを受けることになります。



◆一般人のスキャンダル持ち込みは扱いやすい◆
一般人で直接事務所に乗り込んで来るタイプの人は扱いやすいといいます。元恋人や知人が押し掛けてきて「この写真を買ってください」と言ってきます。
これは実にシンプルな恐喝なのでその様子を隠しカメラやICレコーダーで記録して「警察に届けられなくなかったら念書を書いて帰ってください」と言えば基本的にそこで試合終了です。ヤクザのチカラに頼ることはありません。

 

◆解決を装い近づいてくるプロたち◆

「元カレが週刊誌に話そうとしている」
「中学時代にタバコを吸ってる写真が回ってきた」
「お持ち帰りしたキャバクラ嬢が怒ってる」

こういう輩は芸能人の直接の知人でない不良であることが多く、ほとんどがヤクザかそれに近しい人間です。法律に明るく間違っても恐喝になるようなことはしませんが「先方と話を付けてあげましょか?私なら握りつぶせますよ?」近づいてきます。普通の人たちではありませんから、逆にいうと裏社会のルールは理解している話の分かる連中です。こういう人間には右翼やヤクザを使って話をつけてもらうとすぐに話がつくといいます。

◆ヤクザを使った末路◆
あるアイドル事務所のケツ持ちをしていたヤクザは解決しても解決しても次から次に不注意な行動を起こす女の子たちにあきれ果て、怒りに代わっていったといいます。

「ホストの兄ちゃんとチューしとる写真が出てきたからそれを出んようにしてやったら、今度は別の俳優の兄ちゃんとチューしちゃったとか言いやがる。芸能の連中は金があるから何とかしてくれると思ってヤクザをナメて安く使いやがる。しかし、考えてみたらこっからひっくりかえしたらわしら強いなあと思ったわけです」

結局、このヤクザは反転し、今度は事務所を「俺たちヤクザを使ってスキャンダルをもみ消してたことを世間にバラすぞ」と脅し始めました。事務所には別の右翼を押しかけさせ、アイドルのコンサート会場にも街宣車を回そうとしました。弱り切った社長はもっと大きな組織のヤクザに解決を頼みましたが、それが最初のヤクザと結託して脅してきたので、また別の団体に…こうしてヤクザの解決金スパイラルに巻き込まれてまさにケツの穴の毛までむしられていきました。

一時はつらいかもしれないけれど、そこは我慢して自力で解決するか、かわいいタレントでもばっさり切り捨てるか。ヤクザにモノを頼むと一生モノの負債を背負うことになります。