ヤクザの色恋(初体験)


「青春時代なんてまるごと塀の中でしたわ」
-指定暴力団 3次団体組長

ヤクザになる理由の根本は「ええ車乗って、ええモン喰って、ええオンナ抱く」です。中でも「ええオンナ」は車や食事のようにお金さえあればなんとかなるのと違って「モテる」というヤクザの器量・魅力に関わるので大切です。出世もカネもある親分でも「姐さんが不細工」は実は致命傷で、逆に下っ端でも奥さんが美人だと羨望の的になったりします。要するに不良が大人になっただけなので「あいつのカノジョかわいいぜ」とか「いいカラダのオンナ連れてた」みたいな10代20代くらいで卒業する程度の低い価値観が蔓延しているのだと思います。映画や漫画に出てくるヤクザは絶倫で毎日刺青を振り乱しながら「ええオンナ」を抱いていますが、実際は少し違う人もいるようです。

◆ヤクザの「初体験」◆

早熟型と晩年型に大きく分かれると言います。

早熟型
不良なので性に興味を持つのが早く、また相手の女の子も早熟で、早い年齢で初体験をするヤクザは多いようです。男女ともに不良仲間との「喪失合戦」に巻き込まれ、コトを急ぐようです。
ある関西の貧困家庭が多い団地出身のヤクザは小学6年生とかなり早くに童貞を失っていました。
「周りも小6か中1やね。処女や童貞で中学卒業するやつなんて仲間にはいなかった。シンナーや酒で勢いをつけてたというのもあった。周りがそうやからそんなもんやろと思ってたけど、一般社会に出たら異常な早さと知ったわ」

※個人的な感想ですが
周囲にいる大人の程度が低く「下ネタ」を聞く環境だったのも理由の1つでないかと思います。家庭環境が開けっぴろげで総じて幼い頃から性的な知識がついてしまう。

晩年型
ヤクザに初体験の年齢を聞くと意外と20代になってからという人が多いのはあるあるです。理由は簡単。一般的な若者が恋をする15歳~20代前半くらいの間に「社会にいなかった(少年院や刑務所にいた)」からです。中でも強盗や殺人、薬物などの重い犯罪を起こしたり「少年暴力団」(暴力団と密接に交際している少年)は5年から8年程度と長めの「不定期刑」に処されることが多く、青春時代が丸ごと欠落している人も多いです。



「15で中等少年院行って、17で出てきたらすぐに組のカチコミで人殺してトクショー(特別少年院)送りだよ。だからオレの15から22までの青春時代はまるごと全部塀の中ですよ」

この組員は塀の中で「オトコだらけの青春時代」を送り、出所後も女性とどう接すれば良いのか分からなかったと言います。結局、童貞を喪失したのは出所から3年後の25歳の時でした。

「普通の同級生が学校でラブレタ-出したり、手つないだり、チューてる間、私はずっとオトコだらけの塀の中。女心なんか1つも分かりませんよ。完全に異性とのコミュニケーション障害(笑)シャバに出てすぐは青春を取り戻そうと繁華街でクラブに通いました。でも、女の子前に何話していいか分からんし、手を握るタイミングも分からない。ましてキスだのエッチだの(この組員は「エッチ」といいます)なんて・・・デートしても無言が続くし、ちょっとスネられるとつい塀の中のクセで男相手の口調で『なんだテメエ』になっちゃって泣かれるし。オンナってのはなんて面倒くさいんだろうって。3年たってポッと出会った子と初体験してそのまま結婚しました。結局、塀の中の生活が染みついてるから男と一緒に遊んでる方が楽しいし、楽ですよ。兄貴や兄弟分たちには童貞なんて知られたらバカにされるから必死に隠してましたけど」

この組員はこの後もたびたび服役を繰り返し今40を過ぎてもなかなか女性と話ができない状況が続いていますが、そんなシャイで硬派なところがモテて、バチッと美人の女性を落としたりします。

◆セカンドバージン◆

長期の服役に行くヤクザ。
10年や20年も女性と接しないで出てくると「セカンドバージン」になるといいます。結婚している組員は通常、出所した日に奥さんと一夜をともにするそうですが、長期服役の場合はお互い「もうそんな年じゃなくなっている」こともあるようです。オトコの方は準備万端だけど、奥さんが適齢期を過ぎている場合などは親分や兄貴が出所イチバン、若い女性をあてがってくることもあるそうです。

いずれにせよ「〇年ぶりの女性」なので最初はかなり戸惑うそうです。あまりの興奮に素早くフィニッシュしてしまったり、逆に緊張でうまくいかなかったり。

20年近く服役した組員は

「出所が近づくとオンナを抱く期待より不安で頭がおかしくなりそうでしたわ。ちゃんとできるかな?最初は何すんだっけ?なんてね。面会の女房や娘以外のオンナとまともに話すのが20年ぶりですから。考えてもみてください。ハタチそこそこで刑務所入って40過ぎですよ。俺ってまたすんなり女を抱けるんだろうかって心配になりますよ。みんな女が喜ぶと聞いてタマを入れましたね。歯ブラシ折ってヤスリで削って・・・(※後述)。出たらカアチャンをヒィヒィ言わせてやるんだって。それで自分に自信をつけようとしてました。今思えば怖かったんですね」

※タマ入れ
男性自身に異物を埋め込むこと。「真珠を入れる」の刑務所版です。だいたい歯ブラシの柄を折ってヤスリで磨き上げてボール状にしたものをキリで男性自身に穴を開けて埋め込みます。激痛で、数日間は患部が膿んで高熱が出ます。雑菌が入って病院送りになる人もいますが、それほどオトコとしての自信を保ちたいようです。