特集:通り魔という犯罪 1 無差別攻撃への対策 逃げる 戦う 武器 被害にあわないためには

通り魔が起きるたびに警察やマスコミは、通学路の安全や地域の見守り活動の大切さを訴えますが、ほとんど効果がないように感じます。

実際の事件の状況を見ると、それほど無防備だったわけではありません。

犯人は安全管理の一瞬のスキをついて凶行に及んでいます。

被害にあう被害者のサイドから通り魔犯罪に完璧に対応するというのは事実上、不可能ではないかと思います。

加害者にスポットをあてて、犯行を起こさせない、犯行を起こす兆候を見逃さないということが重要ということになりますが、それに対して的確な報道や検証が行われているかはやや疑問です。

ひきこもり、家族との確執、社会への不満など個別具体的な犯人像を掘り下げがちですが本当にそれでいいのでしょうか。

通り魔への対応

通り魔に関する報道は理不尽さを糾弾し、亡くなった人の悲しみを伝えます。

被害の防止についても通学路の危険を取り除くために集団下校や見守り活動の強化なども報道されます。

しかし、事件の現場で被害者の状況に自分の身を置いて考えると、武装して急襲する通り魔への対処法というのは事実上ないのではにかと思います。

超具体的・超効果的に通り魔の攻撃に対応するならば日常的にヘルメットや防刃ベストを身に着けて生活することは効果的かもしれません。また、相手への攻撃として特殊警棒やスタンガン・催涙スプレーを持ち歩くということになるかもしれません。

とはいえ毎日、機動隊とか特殊部隊のような恰好をした人が警棒を持ち歩いて街中を闊歩するというのは、なかなか現実的ではありません。

 

逃げること

無差別に人を傷つける(傷つけようとした)事件をたびたび取材することがありましたが、被害を大きく防げた事件ではとにかく被害者、被害にあいそうになった人たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていました。

警察官が現場に着くころには走りつかれて息の上がった犯人がヘトヘトになっていました。そこでプロが取り押さえて一件落着でした。

爆弾・爆発物を使うとか銃を乱射するとかトラックで群衆に突っ込むとか一瞬で大きな被害を出す方法を別にすれば、ひたすら犯人から逃げるということはかなり有効な対処法だと思います。

犯人から逃げたうえで、警察もしくは犯人の力に対抗できる人たちが犯人を制圧するのを待つのが一番有効な方法です。

ここで一つ大事かもしれないと思うのは、通り魔を見つけた人が周囲に「危険な人物がいる」ということを知らせることです。

悲鳴を上げるでも、「通り魔だぞ!」「包丁持ってるぞ!」その一言で周囲は一気に騒然となり、蜘蛛の子を散らすように人が逃げていくことになります。

逃げ方も大切かもしれません。

家族や友達といたときにはお互いを気にかけて声を掛け合ったり、二の足を踏んだりするかもしれませんが、犯人から離れる機会を失ってしまいます。
そこは津波の避難に似ています。
全員が自分の身の安全を最優先に「てんでんこ」に逃げることが一番ではないかと思います。
逃げるチャンスを最大限にし、被害にあう危険を最小限に抑える。

津波てんでんこ
http://iwate-archive.pref.iwate.jp/tokusen/kodomo/
※小さなお子さんやお年寄り、体が不自由な人などはまた周囲の助けが必要だと思いますが。

鬼ごっこと同じでとにかく「鬼」から逃げる。
実は最大の防御ではないかと思います。

 

 

「1発目」の回避は難しい
通り魔事件ではやはり最初の一撃=「1発目」を回避するのは難しいです。

複数の人が被害にあう事件でも、最初の人は急に背中から切りつけられたり、殴られたりします。

よほど運動神経がいいとか、武術の心得があって殺気を感じることができるとかいう人でないと無理だと思いますし、実際そういう人でも避けられるのかは疑問です。

結局、通り魔の被害を全く防ぐというのは事実上不可能ではないかと思います。

 

 

次は通り魔サイドにスポットを当てて防ぐ方法を考えてみたいと思います。