◆最近のMUST☆オシャレアイテム◆
ヤクザのファッションには業界の流行があります。
・スポーツブランドのセットアップ(特にグレー)
・スタッズ(トゲトゲ)のついた靴やカバン
・蛍光の黄色やオレンジ色のランニングシューズ
・特徴的なドクロのTシャツ
・「8」の番号が付いたカバン
・フランスの高級ブランドのベスト
・ボーダー柄、迷彩柄全般
※いずれもブランドは言いません。
いい話でないので(笑)
などが爆発的な流行を見せました。
◆震源地不明の流行◆
こうしたファッションは不思議と横の広がりがあり、山口組も住吉会も稲川会も同じようなファッションが広がりを見せていきます。
ファッション本来の性質かもしれませんが、ヤクザは特にその「震源地」がよくわかりません。組員に聞いたところ、「オシャレな組長がどっかで見つけて身に着け始めたものを、同じ組の兄弟分や舎弟、若い衆がマネをして、それをみた他団体の兄弟分とかにも広がって、またその若い衆がマネをして・・・なんてやってるうちにいつの間にか日本中に広がっていくんですよね。俺たちが人と会うのが仕事だから普通のサラリーマンとかより広がるのが早いんじゃないですかね」とのことです。
しかし、こうした素早い流行の広がりに拍車がかかっていうのはヤクザならではの悲しい裏事情もあるようです。
◆爆発的流行の悲しい背景◆
キャバクラでヤクザの一家が飲み会をしていると突然段ボール箱を持った業者が現れました。若い衆の目が点になっていると、若頭が「サプライズプレゼントだよ」と言いました。
「オレの知り合いがXXX(ブランド)を激安で仕入れるルート持っててさ、コレ全部半額だよ」と言い、場が凍り付きました。
段ボールには明らかに1枚1000円くらいのコピー品だとわかるペラペラのロンTが山盛り入っていて業者がソファーに並べていきます。
若頭「好きなの選べよ」
もちろん、この売り上げは業者から若頭に入ることは分かっていますし、サルでもわかるコピー品です。しかし、その場で無理やり着させられ「おう、サイズピッタリじゃねえか!よかったな!」なんて言われれば5万円を払って笑顔で「ありがとうございます!わあ!ほしかったんです!」と涙目で喜ぶしかありません。
バカみたいに喜んだ若い衆は「そうか!じゃあ、、もっと買えよ!」と言われ、3枚15万円も買わされていました。
ヤクザでブランドが流行り始めると、大体途中から兄貴や親分がその商品をまとめて買って(実は大半はコピー商品)舎弟や子分に「押し売り」するので流行が爆発的に広がるそうです。とくにドクロのブランドは普通に買うとTシャツ1枚で10万円くらいするので、押し売りが激しく、たびたび押し売りの現場を目撃しました。
そして兄貴からもらったシャツは実際着てでかけないと「俺がやったシャツ着てねえのか!?」になってしまうんで歌舞伎町や六本木には同じブランドの若い衆がウロウロし、流行のスパイラス的な広がりを見せているそうです。
オシャレは我慢。