「テレビ見たら、“被害者は会社社長”なんて。
企業舎弟とはいえないんですね」
-関東組員
「トラブルになった不動産会社社長を殺害・遺棄」
「知人の男性を組事務所に連れていき集団リンチ」
「会社員に100万円払わないと殺すと監禁」
暴力団の恐ろしい記事が新聞やテレビに踊ります。
「素人さんには出を出さない」なんてのはウソじゃないか!ヤクザはやっぱりやるときはカタギでもやるんじゃないか!
いいえ。ほとんどのケースが被害者も普通の人ではありません。以下の3つの事件は実際にあった話で私は顛末を知っています。
「トラブルになった会社社長を殺害」
「会社社長」は有名な違法なヤミ金融や不動産の乗っ取りで有名な「事件屋」でした。ヤクザの盃こそ受けていませんが、基本的にはヤクザをケツモチにつけて法律スレスレやそのまんま非合法なことをしてカネを稼いでいる準ヤクザでした。土地のトラブルでもめて組事務所で殺害されていました。
「知人の男性に路上で集団暴行」
構成員になっていないが事務所に出入りしている「ほぼ組員」の後輩が「この組をやめて別の組にいきたいです」と言い出したので、兄貴分たちがヤキを入れただけの話でした。
「会社員に100万円払わないと殺すと監禁」
キャバクラのツケの支払いで兄貴分と弟分(準構成員未満 風俗店の電話番をする派遣会社社員)がモメて、支払いから逃げようとした弟分を、若い衆部屋から出さなかっただけです。
基本的にヤクザがトラブルで手を出す事件で本当に純粋な「一般人」は滅多にいないと思います。とはいえマスコミも被害者相手に「自称自営業だけど今もズブズブの元ヤクザ」とか「毎日ヤクザと遊んでるプラプラしてるほぼ組員」とか書けないのでああいう記事になってしまうのだと思います。
マスコミの方には難しいかもしれませんが、一般市民に無用な不安を持たせずにもうちょっとホンネでニュースを出してほしいなと思います。