ヤクザ暴力団は金持ちか① シノギ嘘が多くわからない

 

ヤクザの人と話していると、とかくカネの自慢話になりがちです。

 

「投資がうまくいって2億もうかったわ」

「うちのトップは、ヨーロッパに100億の隠し口座がある」

「組として月のシノギは、まあ1000万てところでしょうかねえ」

 

素直に聞けば、やっぱりヤクザは儲かるなあと思いますが、それ、ホントですか?と言わざるをえないことがままあります。

 

身につけているモノやクルマを自慢することも多いです。

 

ギラギラ光る腕時計を見せて

「これは特注で作らせたもんでこの光ってる石は全部ダイヤモンドなんだ」

 

「18金なんで、ネックレスとブレスレットで800万くらいかな」と笑えば、隣の姐さんが「またパパがサファイア買ってくれたの」と微笑んだりしますが、うーん、アメ横に売ってるようなやつにしか見えない、、、

 

組織の会合に高級車で乗り付けて現れたものの、あとで聞けば、知り合いの車屋さんから借りたものだったり。

 

服やカバンも偽ブランド品ではないかというものを見せびらかしたりしていますが、まさか、「え?ホンモノですかそれ?」などと聞ける人はいません。

 

頭の悪い若手子分は「ヤクザも上の人になると、稼ぐケタが違いますから」と真に受けた様子で、古参組員は「まあ、親父がそうゆうとるんですから」と苦笑いするばかり。

 

最近はSNS、ラインの力もあり、他人の高級車の前で自分のもののように写真を撮って「またクルマ変えたよ」なんてラインでバラまいたり、高級ホテルのロビーで写真を撮影して、まるで宿泊した様に見せたりする人もいます。

 

なので、ヤクザ暴力団の世界で、オレは金持ちだというのは本当にアテになりません。

警察はヤクザの組員の生活を尾行捜査しています。

すると、夜の町では金持ちハブリ良しな雰囲気で遊んでいる幹部をつけてみると、母親が暮らす公団に帰ったりする場合もあります。

彼らが自分を金持ちに見せるのはあまり深い意味はなく、「カッコつけたい」とか「ナメられたくない」という気持ちからが主の様に見えますが、金持ちを気取ると、いろいろな人からカネがひっぱれるという人もいました。

 

たとえば本当は一文なしなのに金持ちのフリをしておいて、「今、イイ不動産の話が来てるんだ。1億円あればビルが買えて、2億円で転売できるシノギなんだが、かき集めても500万ばかし足りない。1週間だけ貸してくれたら倍の1000万にして返す」などと言って500万を借ります。貸す人はそのヤクザが金持ちだと思い込んでいるので、この人ならそういう豪快な商売をすることもあるだろうと貸してしまいます。

返済期限に訪ねると、「もうすぐ入るからもう1週間待ってくれ」、しばらくすると「相手先とモメている」、最後は「相手がカネを持ち逃げした」などと言って踏み倒します。

最初からただ借りパクするつもりだったのです。なんだあの人、500万くらいならあるだろうと、よくよく調べてみたら別荘の写真も、高級車もブランド品も全部ウソ。掘建て小屋ならアルバイトに出かけるような生活だったなんてような人がたくさんいます。

 

そういうことばかりしてる人が、あけすけに手口を話してくれました。

 

あのね、アタシはウソをついてるんじゃねえんですよ。セルフプロデュースしてるんですよ。

 

たくましい限りです。