ヤクザの悲しさの一つとして、金銭感覚がないということがあります。
宵越しのカネは持たないという国定忠治的な豪快なヤクザ文化というより、経済的リテラシーがなく、飲んじゃって食っちゃってで無くなってしまうという感じが大半だと思います。
法務省なども犯罪をたびたび繰り返してしまう累犯につうて、こうした傾向があることを指摘しています。広く言えば、計画的な人生設計、生活設計ができないという意味です。
たしかに彼らヤクザも気の毒に銀行口座が作れないとか不動産取得ができないとかいうことがあり、カネがあっても貯蓄が難しいということもあります。
しかし、それを差し引いても、「エエもん食って、エエ酒呑んで、エエ女抱く」みたいな享楽的、短絡的な生き方が強いのはそうだと思います。
ヤクザの特徴は案外、稼ぐ時より使うときに顕在化するような気がします。