インターネットの普及は社会の大きな仕組みを変えました。
デスクトップからノートパソコン、ノートパソコンからスマホに移行し、文字も画像も動画もテノヒラで四六時中見られるようになりました。
これまでには考えることができなかった新しい知見や出会いにあふれ、様々な可能性、チャンスに触れることができるようになりました。
しかし、新しいモノが生まれれば、そこで悪さをしようとする人、トラブルに巻き込まれてしまう人が出てきます。
結局は被害にあうのも、加害するのも「人」です。
スマホが勝手に変な人と出会いの場を設けるわけでもありませんし、詐欺的な商品を勝手に買うわけではありません。
最後はその「人」の判断です。
今回はたまに見かける迷惑メールや、突然ポップアップしてくる広告サイトなどについてです。私、一度も興味を持ったことがないんですけど、あれはいったい何なんですかね?
という疑問にお答えします。
センイチという言葉
街中でキャバクラのキャッチ、宗教の勧誘、コンタクトレンズのビラ配りを見ていると、全く誰も相手にされていないように見えます。
「オアソビいかかがですか」
「あなたいま幸せですかー」
「コンタクトでーす」
すれ違いざまに無視をする。周りの人も無視をしている。彼らは1日中、誰からも相手にされていないのではなかろうか…
が、それはごく短時間しか見ていないからです。
夜の繁華街でキャバクラや風俗のキャッチの人を30分ほど観察してみればわかりますが、彼らは手当たり次第に声をかける中で、何十人かに一人ぐらいはちゃんと店に案内しています。
最後までうまく案内できなくとも自分の無料案内所に連れ込んだり、少なくとも立ち話で店の説明をしたりというところまではできています。
彼らはこういうことを「ヒャクイチ 101」「センイチ 1001」などと呼んでいます。
100人に1人、1000人に1人という意味です。
一般的に「そんなもんにひっかかるヤツはいないだろう」という話でも
100人に話しかければ1人くらいは、10000人に話しかければ1人くらいはひっかかかるだろうということです。
一般的な広告も同じことです。
新宿や渋谷の大型ビジョンで新しい自動車のCMを流したところで、その車を買おうと思う人はごく限られているわけですが、1日に何万人も人通る人の中にCMに反応して実際に購入に結び付く人がいます。テレビのCM、新聞や雑誌の広告も、ポスティングや新聞の折り込みも同じです。
「数うちゃ当たる」というのはビジネスの名言です。
インターネットはその効率を格段にあげました。これまで路上で声をかけたり、地道にマンションやアパートにポスティングしたり、チラシを配ったりしていた作業がネットで自動で、費用も抑えてできるようになりました。
インターネット上では
「1億円がもらえるセミナー」とか「有名アイドルがあなたに会いたがっています」とかいう迷惑メールや、「1か月で20キロやせるサプリ」とか「無料で遊べる出会い系サイト」などの詐欺的な広告を見かけることがあり、なんでこんなものを投げてくるのか。だr目おひかからないんではないかと思うかもしれませんが、これらはすべてセンイチを狙ったものです。
ひっかからないというあなたは999人のうちの1人なのです。