🌍経済ヤクザ・知能派ヤクザ̪🌎

「大部分は中学もまともに通ってないですね。
極道してるとホンマ教育て大事やなと思います」
―指定暴力団幹部М(大卒)

◆マフィア的なイメージ?◆

映画「ゴッドファーザー」
巨大な屋敷に住むボスがボソボソ話すだけでカネも政治も動く「マフィア」の巨大権力が描かれています。犯罪組織のボスというよりはフィクサー・黒幕的な強い影響力を持っています。果たして日本のヤクザは。

◆漫画のような集まり◆
最近「例の分裂」でヤクザがテレビに映る機会が増えました。親分衆は高級車からビッとスーツを着て事務所に入り、周りの幹部も静かに頭を下げる様子が連日報道されました。さぞ頭が良い人たちが策をめぐらせているのだろうと思うでしょうが、彼らに「なんでマスコミの前で何もしゃべらないのですか」と聞くと「ワシらがしゃべったらやなあ、アタマがようないんがめくれてまうやんけぇ」となんとも愛嬌のある「おばかさん」な笑顔で答えてくれます。

一般の人にはちょっとの間でいいのでヤクザの日常の会話や生活を見てほしいです。私の体感でいうと、100人いたら90人くらいは信じ難いくらい度が過ぎた「バカ」です。漢字が書けない、簡単な計算ができない、日本語が間違っている、遅刻・寝坊当たり前のコミカルな集団です。しかし、彼らもメディアに出るときはそういった雰囲気を見せません。ヤクザとヤクシャは一文字違いとはよく言ったものです。


◆そもそもヤクザになる時点で合理的でない◆
ヤクザの中に出世や金儲けになると別の頭が動いているんじゃないかという人はごくたまにいます。東大生が100年勉強しても身につきませんし、身につける必要もありません。しかし、99%はシンプルなバカで知識や頭脳の明晰さはありません。そもそも知的でまともな考えができればヤクザにならないですし、なったとしても理不尽で非合理的で四六時中バカ話ばかりしている社会に耐えられず長続きしないと思います。ある意味そういう突き抜けて頭が悪いというか非合理的な判断ができないとヤクザはできません。

◆経済ヤクザ?的な人たちはどうなのか◆

ヤクザの仕事は頭を使ってカネを稼ぐヤツに違法な資金を貸し付けたり、背後から守ったりすることです。ヤクザは自分で儲けるというより、手伝った報酬を受け取るような形になります。こういう素人集団はヤクザとともに生きる「共生者」と呼ばれています。たとえば株式の仕手戦の知識や情報、人脈はあるけれど元手となるお金がない不良証券マンにクスリや賭博で稼いだ資金を貸し付ける、不動産売買の能力や情報収集に長けているけれども占有しているヤクザと渡り合わなければならない不動産業者、スキャンダルを握って恐喝をしたいけれど迫力、度胸、コネクションがない探偵、こういう人々はヤクザから資金や力、人脈を借りて商売を行います。ヤクザがいなければ成り立たないけれど、ヤクザだけではできない商売でもありまさに二人三脚で仕事をしていきます。ヤクザは自分自身は頭は悪いけれど、違法に稼いだ金と刑務所に行くことを気にしない暴力集団であるということを生かしてそういう「知恵のある連中」と交際してカネを儲けていくのです。

たまに経済ヤクザなどと呼ばれる人がいますが、基本的にはこうした共生者が思いついた儲け話に加担しているだけです。ヤクザ自身が頭脳明晰で、スキーム自体を開発するということはほとんどありえません。