覚醒剤・コカイン・大麻違法薬物
無理矢理or知らぬ間にやられる危険

「彼氏に無理矢理」とか「友達が勝手に」という人はかわいそうではありますが、そもそも交友関係に著しい問題があり、厳しいようですが半分は自分にも責任があると思います。
しかし、かわいそうなことにやや通り魔的に薬物を盛られる人がいます。

多様化する薬物の摂取方法

腕をまくり上げて注射器を刺す―
鼻から白い粉をバキューム吸引―
というのが覚醒剤やヘロインなどの違法薬物のイメージだと思いますが、薬物は飲み物に混ぜて飲んだり、危険ドラッグやエクスタシーを砕いた粉を食べたりしても体内に摂取すればある程度効き目があります。(覚醒剤だけは強烈な苦みがあり、よほど薄めないとすぐに吐きます)

お金持ちは「狙われる」ことがある

芸能人やスポーツ選手、会社の社長など極端にお金を持っている人は意図的に狙いをかけられることがあります。別の記事でも書きましたが、薬物は世の中にある嗜好品(酒、タバコ、食べ物etc)の中でも著しく値段が高く、また消費を繰り返してしまいます。そして限られた市場しかなく、ディスカウントも起きません。湯水のようにお金のかかる極めて特殊な商品です。
必然的に金銭的に裕福な人たちが使うことになります(大半は犯罪による収入がある人たちですが)なので、売人は著名人などお金を持っている人たちに意図的にターゲットを定めて接近してくることはあります。
とはいえ、そういった連中と接点を持ってしまうこと自体が異常だし、やはりやってしまったというのは本人の判断だとは思いますが。不注意な交友関係、不埒な遊び方が原因ではあるのですが。

本当に無関係の人に知らぬ間にやられたケース

親しくしている歌舞伎町の居酒屋の店長さんは以前、暴力団の客に覚醒剤をビールに混ぜられたことがありました。その客が覚醒剤をやっている人だということも知らなかったし、そもそも暴力団ということも知りませんでした。
急にカウンターで「ビールをおごってあげるよ」と言われ、小さなグラスで1杯だけ付き合いで飲みました。そのときは特に何もなかったのですが、「今思えばちょっと味がヘンだとは思った」ということでした。
そのお客さんを送り出して閉店と翌日の準備をしていたら急に調子が悪くなりました。頭痛や悪寒がして体がだるくなったといいます。しかし、少し休んでいると、今度は未明にかけて妙に冴えてきたというのです。
「とにかく下ごしらえ、仕込みがめちゃくちゃに進みました。タマネギのみじん切りもいつもの何倍速もでできるんですよ。ずーっと切っていても飽きないんで手中できるんですよ。新しいメニューもドンドン思いついてペンで書きまくりました。これはサイコーの店ができるぞと喜びました」
結局その日は家に帰らず店で朝まで過ごしました。
しかし、また翌日になるとひどい頭痛と悪寒、吐き気に襲われました。「人生であんなにひどい気分になったことはない」というほどひどい状態で店を開けることができませんでした。
夜も更けてやっと落ち着いてカウンターに立ってみると、まったく必要のない大量のタマネギのみじん切りと、まったくデタラメで売れるわけのないメニューの殴り書きの紙が散らばっていたそうです。



あまりに異常な症状にインターネットで調べると覚醒剤を使用したときの症状に似ていることに気づきました。自分はもしかしたら飲んでしまったかもしれない。警察や病院に行きたいが、捕まってしまったらどうしよう。
体調はすそく悪いですが、幸い禁断症状とか「またやりたい」とかいう気分はなかったので数日間家で寝込んだところ回復したということです。
数ヶ月経ってあの日のお客さんがまたきました。
「コラ!こないだはよくもシャブを盛りやがったな!」
と怒鳴りつけたいところでしたが、店長さんは普通の人なので「万が一アレが覚醒剤だったとしてそんなモノを持っている人はヤクザ?怖い人かもしれない」と考えました。そもそも覚醒剤だったのかということも確認したかったのでぐっとこらえて
「こないだ、へんなもん混ぜたでしょう?たいへんでしたよ(笑)」とつとめて明るく切りだしました。
そうするとお客さんもえへへと笑って、「ごめんねえ。あのときはおれもネタ食っててさあ。一緒に楽しくなるかな―って思ってさあ」と悪びれる様子もありません。やっぱりそうなんだと分かると、務めて丁寧な口調で「もうお店には来ないでください」と頭を下げました。
お客さんは「わかった。ごめんね」というと席を立ち、二度と来なかったそうです。後になって地元の暴力団の端に籍を置く人だったと分かりました。一見するとちょっとだらしないオジサンみたいな感じでそんな雰囲気はなかったそうです。
「あの人が何の目的でそんなことをしたか分かりません。別に売りつけようとしたそぶりもなかったし。とにかく自分はアレをもっと欲しいとと感じない体で良かったです。でもあの夜の冴えっぷりは忘れられません。最高だと思いながら全くワケの分からないことをしていましたね。今思い出しても恐ろしい不思議な体験でした」

見知らぬ人との性交渉
セックスとドラッグは非常に親和性が高いものです。
男も女も一度その体験をした人は
「シャブSEXを超える快楽はこの世にない」と言います。
お互いが了解の元でやっている分には勝手にしろという話なのですが、見知らぬ人と行きずりの関係中に無理矢理クスリを飲まされたり打たれたりということはあります。
こうしたケースの被害者はほとんどが風俗で働いている人や出会い系サイトやテレクラなどを通じて売買春をしている女性です。無理矢理はがいじめにして注射を打ってくるというようなハードボイルドな男は少ないでしょうが、差し入れを装って勧めてきたお茶やお菓子に入れたり、行為の最中に見えないところで局部に塗りつけてきたりします。
相手の男は自分がそういう薬物を使って気持ちよくなることに慣れているものだから女性も気持ちが良くなるだろうと考えているのですが、たいていの女性は気持ちよくならずに体調不良を訴えたり、場合によっては失神・ショック死します。
こうした性交渉を持つこと自体が避けるべきではありますが、生活のために他に手立てがないという女性もいると思います。
女性は安易にすすめられたモノを口にしたりせず、男が不審なモノを持っていないかに注意を払うことが必要だと思います。

「ねえ、このお菓子あげるよ」
「ありがとー。お店に帰ったら食べるね」